報告者 : 鈴木正範 | |||
山 名 | 北アルプス・北ノ俣岳 | 山行名 | 例会 |
ルート | 1日目 飛越トンネルー見晴台ーくま洞峠ー打保分岐ー鏡池ー寺地山ー北ノ俣避難小屋 2日目 北ノ俣避難小屋ー北ノ俣岳ー避難小屋ー寺地山ー鏡池ー打保分岐ーくま洞峠ー見晴台ー飛越トンネル |
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山行日 | 平成23年6月17日(金)−19日(日) | 天候 | 1日目:曇り/雨、 2日目:曇り |
参加者 | CL : 鈴木 SL : 男性 : 植西 女性 : 吉野、 岸田、 大谷 合計 : 5名 |
ルート概略図とコースタイム | ||||
山行報告 | ||||
感想文 | ||||
北ノ俣岳に行ってきました | ||||
大谷典子 | ||||
北ノ俣岳。あれ聞いたことのある山が。そう3年前山口さん、守口さん、村上さん、西上さん、秋月さんも、吉津さん方が稜線に立っている姿が浮かんできた。あの時はお天気最高だった。色々思い出された。今回は黒部五郎も笠もガスの中で見ることができなかった。鈴木さんが、足の置き場にこまるほどのお花が咲く北ノ俣岳をみせたかった、と何度も私達におっしゃって悔しがってらした。けれど当時を知らないものには十分過ぎるほどのお花にめぐりあえた花山行でした。登山道のっけから金平糖のお花をつけたまいづる草が迎えてくれた。避難小屋までの道しるべに、まいづる草が登山道の両脇をうめつくしていた。もちろん咲いてはいなかったけど、時が来れば下からじゅんぐり咲き継いでいくでしょう。雑木の多い森は明るく曙つつじや、おおかめの木がまだいっぱいお花をつけていた。つばめおもと、いわかがみなども鮮やかな色をとどめていた。吉野さんが植西さんに絶対覚えて帰ってくださいとえんれい草を指さしていた。足の置き場に困ったのは、どろんこのせい。雪解けがついこのあいだだったのでしょう。2時間余りで水芭蕉を目にした。なんという巨大な葉っぱ。ジャンボな姿に驚き、水芭蕉というからには水の中にはえているとばかりおもっていたのに湿地に生えてるとは。水の平自然環境と読めた標識のあったあたりには沢山の池糖が点在し、そこに生える水芭蕉は小さく可憐な姿で咲いていた。5時間の歩行で北俣避難小屋に着いた。雨も本降りになっていた。昼食の後すっかり寛いでしまった。雨がやんで私がせかすもんだから、皆さん重い腰を上げて木道を登り始めた。足が重くってしんどく雨を言い訳にして、小屋に引き返した。有り余る時間を、日本酒でちびりちびり。こんなことが、最小の予算で最高の楽しみ方だとわいわいがやがや。独り占めの小屋は私たちだけの世界。5時半にはシュラフに入って朝を迎えた。翌日4時起き。ガスがかかっていたが朝焼けの兆しを感じ歩きだした。登山道は雨で深くえぐられ、荒れて歩きにくかった。岸田さん高山病かな?しんどそうでゆっくりながら皆について歩いていた。
はいまつの茂るところには、ライチョウがいるかもねと思っていたら、突然ばたばた音がして、足音に驚いたライチョウがしげみから飛んで出てきた。木にとまったんです。ライチョウの飛ぶのをみて驚いた人もいたが、私は数回めにしたことがある。ライチョウだって飛べるんです。 頂上も近くなって、厚いガスが切れて遠くに雪形の残る山々が顔を出してきた。白波瀬さんから頂いた、“山に親しむ”の表紙の作品が印象に残っていた。立山の雪形模様がとても美しく、私もいつか雪形模様を見てみたいと思っていたのが実現した。山の表情を何倍も魅力的にしてくれる雪形模様。追っかけ人になるかもねと思わせるほど向かいの山々は変化に富んでいた。自分が登った水晶や、鷲羽を向かい側から見るのは、懐かしい友に手を振る感じ。叫んでみたが返事はなかった。山はだまってこっちをみてくれているだけだった。大きな雪渓を横切ったら北ノ俣岳に到着。小屋から3時間かかった。例のごとく皆さんと記念撮影。槍岳が後ろから顔をのぞかせていた。頂上からは太郎平の小屋も、雲の平の小屋も確認できた。いろんなことが思い出された瞬間でした。 愛宕さんのペース登山で15キロを超える荷物を担いだ。ハアハア苦しかったけれど頑張ったかいがあった。北ノ俣岳に再び立つことができた。 |
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